令和7年9月20日(土)、福島県浪江町「道の駅なみえ」にて、弘前大学主催による「復興知」事業成果報告会 ふれあい文化祭を開催しました。
弘前大学は、平成23年に浪江町と連携協定を締結して以来、地域に根ざした復興支援活動を継続してきました。本イベントは、令和3年度から福島イノベーション・コースト構想推進機構の支援を受けて取り組んできた「復興知」を活用した人材育成基盤構築事業の最終年度を迎えるにあたり、これまでの成果を地域の皆様と共有するために開催したものです。
当日は、福田学長および浪江町・山本副町長の挨拶に続き、教員・学生が浪江町をフィールドとした活動成果を報告しました。特別講演では村下副学長が「健康寿命」をテーマに登壇し、多くの参加者の関心を集めました。
また、福島イノベーション・コースト構想推進機構 教育・人材育成部の鈴木部長、環境省 大臣官房環境保健部の小林秀幸参事官から講評をいただき、弘前大学 若林理事(企画担当)の挨拶をもって閉会しました。報告会には町民を含む156名が参加し、地域との交流が一層深まりました。
報告会後には交流広場にて「食の交流」イベントを実施し、240名の来場者に津軽の郷土料理「けの汁」、浪江町のソウルフード「なみえ焼そば」、弘前大学農場産の「りんごジュース」を提供したところ、「美味しい」、「リンゴジュースを購入したい」等の声が多数寄せられました。さらに、学生によるストリートダンス、津軽三味線、弘大囃子組のパフォーマンスで会場は大いに盛り上がりました。
会議室では、COI-NEXT事業の一環としてQOL健診(5項目)を実施し、80名が受診しました。参加者には弘前大学藤崎農場産のりんご「つがる」を配布し、大学の研究成果を地域に紹介する機会ともなりました。
弘前大学は、これまで培った浪江町との連携をさらに深め、地域に根ざした復興支援活動を継続してまいります。