福島イノベーション・コースト構想推進機構「大学等の『復興知』を活用した人材育成基盤構築事業」の「浪江町の復興をフォローアップする地域人材育成のための保健・環境・防災教育プログラム」の一環として、5月24日(土)から5月26日(月)までの3日間、福島県浪江町において放射線防護に関する研修を実施しました。本研修には保健学研究科後期博士課程2年生1名(Muhamad Aminudin)、後期前期課程1年生1名(Pluemjit Theerawat)、保健学科4年生2名(藤島琴穂、宮里菜湖)が参加し、細田正洋教授、大森康孝准教授が指導を行いました。
本研修は、原子力災害後の浪江町の放射線環境と放射線被ばくを理解するために必要な放射線測定方法を習得することを目的に行われています。
研修では走行・歩行サーベイにより外部被ばくの現状把握をし、住民の外出時の外部被ばくの評価のほか、大気浮遊塵および大気降下物を採取し、内部被ばくの評価、さらに長期的モニタリング研修を行います。
また、今回の研修では、サーベイメータを用いた空間線量率およびガンマ線パルス波高分布の定点測定、並びにスペクトロメータを車内に搭載し、GPSセンサと組み合わせて走行しながらガンマ線を連続的に測定する走行サーベイの方法を学び、さらに、スペクトロメータをリュックに入れて、歩行しながらガンマ線を連続的に測定する歩行サーベイの方法も学びました。
初めて訪問した福島県でフィールドワークを実施し、とても貴重な経験をすることができました。
また、浪江町に帰還した方から震災当時の状況や現在の復興の様子をお伺いし、改めて災害の大きさを実感しました。
今後は研修で取得したデータを解析し、空間線量率のマップの作成に取り組みます。
福島県浪江町において放射線防護を学ぶ学生のための教育プログラムを実施しました。

4:質の高い教育をみんなに