2019年12月18日から20日にかけてフランス・パリに所在するフランス規格協会(AFNOR)において国際標準化機構(ISO)の第85技術委員会第2分科会第17作業部会が開催されました。同部会は今年岡山で開催された会議に続いて中間会議となります。今回の部会も多くの開発中の規格案が審議され、我が国からは床次教授の他、北海道科学大学保健医療学部の真田哲也教授、近畿大学原子力研究所の山田崇裕准教授の3名が参加しました。3名いずれの委員も開発中の規格案をプロジェクトリーダとして主導しています。真田教授と床次教授は環境モニタリングの指針を開発しています。また、山田准教授はガンマ線スペクトロメトリに使用する体積線源に関する規格案の策定を着実に進めています。同作業部会にはイギリス、フランス、ドイツ、アメリカ、カナダから総勢16名が参加し、活発な議論が行われました。会議の終了時、現議長を務めるDominique Calmet氏の任期満了に伴う退任が発表されるとともに、次期議長として、フランス原子力庁(CEA)のAndry Ratsirahonana氏と本学の床次教授が指名され、同部会において承認されました。今後は床次教授らによる作業部会の運営がなされるとともに、日本から国際規格の新規提案がさらに期待されます。