国際標準化機構第147委員会第3小委員会第15作業部会の次期議長ならびに新規規格のプロジェクトリーダーに任命(放射線物理学部門・放射線化学部門)

国際標準化機構第147委員会第3小委員会第15作業部会の次期議長ならびに新規規格のプロジェクトリーダーに任命(放射線物理学部門・放射線化学部門) 新着情報

 2019年10月14日から17日にかけて東京都立産業技術研究センターにおいて国際標準化機構(ISO)の水質関連の第147技術委員会が開催されました。同会議は1年半を超えない範囲で定期的に開催されるものです。今回の会議では3つの小委員会の活動が展開され、そのうち第3小委員会が所掌する放射能測定では、多くの規格策定が行われています。日本からは、弘前大学被ばく医療総合研究所の教員3名(床次教授、赤田教授、田副助教)の他、北海道科学大学真田哲也教授、近畿大学山田崇裕准教授、神戸薬科大学安岡由美准教授が参加しました。海外からはイギリス、フランス、ドイツ、韓国が参加し、活発な議論が行われました。会議では、田副助教によるICP-MSを用いたストロンチウム90測定法のプレゼンテーションが行われ、討議の結果、田副助教をプロジェクトリーダーとする新規規格として提案することが決定されました。また、今回の会議をもって任期が終了するフランスの元CEAのDominique Calmet氏より、次回以降の新体制に関する提案がありました。その提案では、小委員会を5つの作業部会に分類して、そのうちの一つ作業部会の議長に床次教授が推薦され、委員全員からの了承が得られました。今後は床次教授による部会運営がなされるとともに、新たに日本から提案された新規規格の策定作業を、田副助教が中心となって進めることになります。当該分野での本学の存在感がますます増していくと期待されます。





会議の様子