2019年9月18日から19日にかけて若手研究者及び学生育成のための「環境放射能・放射線研究会」が神戸薬科大学の安岡由美博士と同研究室の学生諸氏の協力の下、開催されました。本研究会は、放射線物理学部門の床次眞司教授と琉球大学の古川雅英教授との研究室交流に端を発しており、同研究会を発足して今年で3回目の開催となり、今回は、核融合科学研究所の助成(代表者:細田正洋講師)によって開催されました。
本研究会には、北海道科学大学、弘前大学、神戸薬科大学、琉球大学、アイルランド国立大学ダブリン校から計13名の大学院生、学部学生が参加し、水中ラドンの測定方法のトレーニングや各自の研究についての口頭発表が行われました。
放射線物理学部門からは、玉熊佑紀助教、Jun Huさん(D3)、小倉巧也さん(D1、保健学研究科特任助教)、Oumar Bobbo Modiboさん(D1)、Eka Djatnika Nugrahaさん(M2)、Miki Arian Saputraさん(M2)が参加し、これまでの研究成果について発表を行いました。
水中ラドン測定のトレーニングでは、試料水の採取方法や国際標準機関(ISO)により示されている標準測定法についての講義及び実習が実施されました。実際に液体シンチレーションカウンタを用いて、参加者自身が考案した試料調整方法と標準方法で調整した試料を測定し、結果を比較することにより、試料調整・測定時の注意点について理解を促しました。