ICP-MSの基礎研修を実施(放射線化学部門)

ICP-MSの基礎研修を実施(放射線化学部門) 新着情報

 放射線化学部門では、9月10日から17日にかけてアイルランド共和国にある環境保護庁の研究員であるAoife Kinahan(イーファー・キナハン)さんを客員研究員として受け入れ、主にICP-MSに関する基礎研修を行いました。今回の研修は、2019年3月に弘前大学と環境保護庁が締結した大学間連携協定によって実施されたものです。Aoifeさんはアイルランド国立大学ダブリン校(University College Dublin)の大学院生でもあります。
 田副助教からICP-MSの基礎知識について説明を受けたのち、放射線化学部門が所有しているICP-MSを使った試料分析も行いました。その他、放射線化学部門で実施している研究内容やバイオアッセイについて紹介するとともに、情報交換を行いました。
 また、滞在中には高度救命救急センターの協力を得て、同センターの分析施設や被ばく医療体制についても見学しました。この見学には、保健学研究科が開催する若手研究者のための放射線および健康に関するシンポジウムでの基調講演者であり、大学間連携協定の締結機関であるインドネシア原子力庁のAbarrul Ikram(アバルー・イクラム)博士とアイルランド環境保護庁のKevin Kelleher(ケビン・ケラハー)博士も同行しました。
 今回の交流を経て、今後の共同研究プロジェクトの発展も期待されます。



今回滞在した、Aoife Kinahanさん(中央)


高度救急救命センターの見学の様子
(左からKellerher博士、Aoifeさん、赤田教授、Nugraha大学院生、Ikram博士)