中国・復旦大学放射医学研究所を訪問

中国・復旦大学放射医学研究所を訪問 新着情報

 2019年2月27日に放射線物理学部門の床次眞司教授は、柏倉幾郎副学長、細田正洋兼任講師、鈴木亮保健学研究科総務G主任と中華人民共和国上海市にある復旦大学放射医学研究所を訪問しました。復旦大学放射医学研究所は1962年に中国衛生部の一機関として設置され、2000年に復旦大学に統合されました。研究所は放射線衛生学、放射線生物学、放射薬品学、放射線業務従事者に対する健康診断を行うラボの4つで構成されています。職員は30名程度で学生も所属しています(修士:23名、博士:11名)。
 床次教授は、復旦大学放射医学研究所のWeihai Zhuo教授と長年共同研究を実施しており、国際オープンラボの研究機関の一つにもなっています。今回は、復旦大学において国際オープンラボのセミナーを行い、環境放射能および放射線生物研究における相互の研究内容を紹介しました。本セミナーには、教員の他、大学院生17名が参加しました。
 弘前大学からは、柏倉副学長が放射線生物影響に関する最近の研究紹介、細田講師が放射線物理学部門の研究紹介を行いました。復旦大学からは、Chunlin Shao 教授とGuoqiang Hua教授らが行っている放射線生物影響研究の紹介、Weihai Zhuo教授からは、放射線量計測や放射線防護に関する研究紹介が行われました。双方の研究紹介の後、活発な議論が行われ、さらに放射線生物分野での共同研究の可能性についても話し合いました。
 今回の渡航を機に、被ばく医療総合研究所と復旦大学放射医学研究所との間で部局間連携協定を締結しました。



国際オープンラボのセミナーの様子


部局間協定締結式の様子(前列右:Weihai Zhuo副所長)