環境放射能・放射線研究会に出席(放射線物理学部門)

環境放射能・放射線研究会に出席(放射線物理学部門) 新着情報

 放射線物理学部門(教授:床次眞司)では、自然科学研究機構核融合科学研究所の一般共同研究課題「日本の環境トリチウム・ラドン濃度の地域的および季節的変化の評価(代表者:古川雅英・琉球大学教授)」を実施しています。研究課題の概要は以下の通りです。核融合炉を実現するためには、環境中トリチウム濃度の地域的・季節的変動など、トリチウムの環境動態を把握した上で、施設稼働による影響が無い事を示す必要があるため、日本全体を対象とした継続的な調査研究が求められています。しかし、トリチウム研究に関わる研究者・研究機関は減少しており、後継者育成が急務となっています。また、大気中トリチウムの環境動態を把握するためには、ラドンなど他のトレーサーを用いた検証が必要ですが、研究例は極めて乏しい状況にあります。そこで本共同研究では、核融合科学研究所を中核機関として複数研究機関による研究ネットワークを構築して広域観測を実施するともに、若手研究者の育成を行っています。本年度は3カ年計画の最終年度であるため、「環境放射能・放射線研究会」と題したセミナーを共同研究機関である北海道科学大学(真田哲也教授)において開催しました。弘前大学の大学院生や学部学生を始め、琉球大学の大学院生、北海道科学大学の学部学生を含めた19件の関連する発表があり、互いの情報を共有する有意義な機会となりました。



参加者の集合写真(前列中央が研究代表者の古川雅英教授)


保健学研究科博士後期課程1年Hu Junさんによる研究発表