2017年3月17日から19日にかけて放射線物理学部門の床次眞司教授は、チュラロンコン大学工学部准教授のSupitcha Chanyotha博士ならびに弘前大学大学院保健学研究科の細田正洋講師らとバンコクから南東部へ約350 km、カンボジア国境にあるトラート県全域において自然環境放射線の走行サーベイを実施しました。この調査には床次教授の指導により2016年3月に博士号を取得したChanis Pornnumpa博士も同行しました。毎日10時間以上の調査を行い、県内全域の自然環境放射線による線量率分布を取得することができました。3月20日にはチュラロンコン大学工学部においてデータ解析の指導を行いました。本プロジェクトは放射線物理学部門との共同研究として2年間継続され、最終的にはタイ全域の線量率分布を作成します。タイ王国においては、このような調査は前例がなく、その成果が国内で期待されております。