平成28年度 原子力規制人材育成事業
「原子力災害における放射線被ばく事故対応に向けた総合的人材育成プログラム」募集要項

新着情報

募集事業

①「放射線プルーム評価に貢献する人材育成事業」
②「バイオアッセイ及び難分析放射性核種の環境モニタリングに貢献する人材育成」


概要

①「放射線プルーム評価に貢献する人材育成事業」
放射線災害事故時に,放出される放射性プルームを迅速に評価することは,周辺住民の避難や初期対応を決定するうえで重要となります。本事業では,放射性プルームの測定や評価手法に関する研究教育プログラムを実施し,事故初期に適切な計測・評価が行える技術者や原子力行政に必要な知識を修得した人材の育成を目的としています。
具体的には,緊急事態における防護措置は,原子力災害対策指針に沿って実測結果に基づいて判断されるため,放射性プルームの計測方法(実測)を教育します。さらに,学術的な観点から,測定器だけでは測ることができないパラメータを得,より詳細な線量評価を実施するために,実測(プルーム計測)に加え,シミュレーションについても教育します。

②「バイオアッセイ及び難分析放射性核種の環境モニタリングに貢献する人材育成」
 アクチニドによる内部被ばく線量評価法には,肺モニタによる直接測定法とバイオアッセイ法がありますが,肺モニタによる直接測定法は測定機器が高額であり,しかも検出限界が高いのが現状です。対してバイオアッセイ法は,アクチニドを化学的に分離・精製する必要がありますが,専門的な教育訓練により知識・技術の修得が可能です。
また,原子力災害時の初期における環境・食品等のモニタリングは,数多くしかも迅速性も求められますが,化学分離を伴う専門的技術が必要な90SrやPu同位体のモニタリングデータは極めて限られており,さらには重要ではあるが分析が難しい135Csや236Uなどのデータは皆無に近いです。そこで本事業では,バイオアッセイによる内部被ばく線量評価及び難分析放射性核種の分析法を開発し,福島原発事故等の原子力災害により汚染された環境のモニタリングができる人材を育成します。


養成期間

平成28年10月~平成29年3月


対象者

学部学生・大学院生


定員

①②ともに2名程度
※応募者が多数の場合は選考させていただく場合があります。


実施項目およびスケジュール

①「放射線プルーム評価に貢献する人材育成事業」
1)放射性プルーム中の放射性核種計測
  ◎放射線計測器の取扱い(講義・演習)・・・平成28年10月~12月
  ◎実環境での測定(実習)・・・平成28年10月~平成29年3月
   ※東京と鹿児島でそれぞれ2回程度実施

2)プルームのシミュレーション
  ◎シミュレーションモデルの概要(講義・演習)・・・平成28年10月~12月
  ◎シミュレーションの実施(実習)・・・平成29年1月~3月

3)被ばく線量評価
  ◎線量の概念(講義・演習)・・・平成29年1月~3月
  ◎線量評価(実習)・・・平成29年1月~3月

②バイオアッセイ及び難分析放射性核種の環境モニタリングに貢献する人材育成
 平成28年度は脱溶媒型超音波ネブライザーを導入し,バイオアッセイ及び難分析放射性核種の環境モニタリングに必要な測定システムの構築と分析法の講習を行います。

1)試料の前処理法・・・平成28年10月
2)環境試料の採取・フィールド調査・・・平成28年10月~11月
  福島に於いて,原発事故により放出された放射性核種のモニタリングのための現地サンプリングを行います。
3)放射性核種の化学分離・精製・・・平成28年11月~平成29年2月
4)測定装置の概念と使用法・・・平成28年11月~平成29年2月
5)研究成果発表・・・平成29年3月(於:東京)

 ※実施スケジュールについては,履修している授業に支障が無いよう調整を図ります。


修了証書の発行

各段階においてレポートや口頭発表により習熟度を教員が判定し,修了証を授与します。


募集期間

平成28年9月30日(金)~10月7日(金)


応募方法

「申込書のダウンロード」から所定の様式(wordファイル)をダウンロードし,必要事項を記載のうえ, 1)~3)のいずれかの方法でお申し込みください。

<申し込み受付は終了しました>

1)Eメールでのお申し込み
件名を「放射線プルーム評価に貢献する人材育成事業研修 申し込み」または「バイオアッセイ及び難分析放射性核種の環境モニタリングに貢献する人材育成研修 申し込み」とし,jm5401@hirosaki-u.ac.jp へ申込書を添付して送信してください。

2)FAXでのお申し込み
0172-39-5514へ申込書を送信してください(送信票不要)。

3)紙面でのお申し込み
研修担当教員もしくは事務室(被ばく医療総合研究所,保健学研究科総務グループ)へ直接提出してください。

●申込書の受領をEメールもしくは電話にて随時ご連絡いたします。
お申し込み1週間以内に連絡がない場合は,お手数ですが下記の「お問い合わせ先」までご連絡ください。


主催

弘前大学原子力規制人材育成事業運営委員会


お問い合わせ先

国立大学法人弘前大学 被ばく医療総合研究所 総務グループ 相馬 〒036-8564 青森県弘前市本町66-1 Tel:0172-39-5521 Fax:0172-39-5514

  E-mail:jm5401@hirosaki-u.ac.jp




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