フィリピンにおけるNORM関連事業所における被ばく調査

フィリピンにおけるNORM関連事業所における被ばく調査 新着情報

  12月12日から17日にかけて、放射線物理学部門岩岡助教がフィリピン原子力研究所の職員とともにフィリピンのアルバイ州の地熱発電所を訪問し、同発電所の放射線被ばく低減化に関する打合わせと予備調査を実施しました。
 地殻等には、ラジウムといった自然由来の放射性物質が含まれており、それらは地熱発電によって地上に排出される場合があります。地上に排出された放射性物質は作業者や公衆に対して外部被ばくや内部被ばくを引き起こす恐れがあります。今後、本調査で得られた結果を基に地熱発電所作業者等の被ばく低減化策を検討し、自然放射性物質の安全な取扱いにつなげていきます。
 参考)岩石、鉱石、石炭、石油といった天然資源等に含まれる放射性物質の量については、放射線医学総合研究所と一緒に開発を進めている「自然起源放射性物質データベース」をご覧ください。このデータベースは国際機関や各国の規制当局が規制方針を策定する際の重要なデータとして活用されています。

地熱発電用地下水のパイプに析出したスケール。これに放射性物質が多量に含まれる場合がある。