浪江町「放射線に関する研修会」に講師として出席(放射線物理学部門)

浪江町「放射線に関する研修会」に講師として出席(放射線物理学部門) 福島県浪江町支援活動

 2017年9月7日10時から15時にかけて、浪江町にある浪江にじいろこども園において、園の職員の方を対象とした研修会が開催されました。研修会では保育士と栄養士の3名の職員の方々が参加して、放射線に関する講義と実習が行われました。当研究所からは放射線物理学部門の床次眞司教授、保健学研究科からは城間吉貴特任助教と工藤ひろみ助教が講師として出席しました。床次教授は、最初に放射線の基礎知識に関する講義を60分ほど行いました。その後こども園内で昼食をとりながら意見交換を行いました。続いて午後には、城間特任助教と工藤助教が放射線測定器の使用方法について実習を担当し、放射線管理施設などで利用されている1インチのNaI(Tl)シンチレーションサーベイメータとGMサーベイメータを使って空間線量率と表面汚染検査の方法を指導しました。職員の方たちは大変熱心に取り組んでおり、実際に自分で測定することで放射線量のレベルを実感したようでした。実習中に測定した空間線量率は0.04μSv/hから0.10μSv/hの範囲にあり、日本国内の平均的なレベルにあることを確認しました。本学は引き続きこのような支援活動を推進していきます。今回の研修会は、放射線リスクコミュニケーション相談員支援センター(環境省委託事業により運営)の主催により原子力安全研究協会ならびに環境省の協力を得て実施されました。記して感謝いたします。



写真1 講義の様子


写真2 職員による実習の様子



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