2019年12月5日から7日にかけて宮城県仙台市(東北大学青葉山キャンパス)にて第2回日本放射線安全管理学会・日本保健物理学会合同大会が開催されました。本研究所の床次眞司教授や赤田尚史教授をはじめ、教員及び学生15名が参加し、これまでの研究成果を報告しました。
この大会で玉熊佑紀助教(本研究所放射線物理学部門)が、ラドン濃度が非常に高い環境になり得る鉱山や観光用洞窟の作業者が使用可能である小型のパッシブ式ラドンモニタを開発し、その性能評価を行った結果について口頭発表を行い、優秀プレゼンテーション賞を受賞しました。パッシブ式ラドンモニタは環境中のラドン濃度を測定するためによく用いられる測定器の一つでありますが、洞窟などのラドン濃度が非常に高い濃度となる環境では、固体飛跡検出器におけるトラックの重なりの影響により測定が不可能となる可能性があります。
本発表会での議論を基に、さらに改良を行うことで実用化に向けた検討をしたいと考えております。
受賞した口頭発表の標題は以下の通りです。
「コンタクトレンズケースを用いた小型パッシブラドンモニタ」