チュラロンコン大学工学部との部局間連携協定締結および放射線科学研究に関するセミナーを開催

チュラロンコン大学工学部との部局間連携協定締結および放射線科学研究に関するセミナーを開催 新着情報

 平成30年12月21日に被ばく医療総合研究所(所長:床次眞司)はタイ王国・チュラロンコン大学工学部(学部長:Supot Teachavorasinskun)と連携協定を締結いたしました(写真1)。それまで、被ばく医療総合研究所は同大工学部原子力工学科との連携協定を締結しており、放射線物理学部門を中心として同国内の自然放射線レベルに関する共同研究やラドン・トロン較正場の構築等に貢献してきました。さらに、本年度より床次教授が同学科の客員教授として3ヶ月にわたり同学科の学部生への講義や実習、大学院生や若手研究者に対する研究指導を行ってきました。これまでの成果を受けて、この度、部局間協定へと発展しました。今後は大学間協定への発展に向けてより強固な関係を築いていきます。
 連携協定の締結式の後、放射線科学研究に関するセミナーを開催しました。このセミナーにはタイ王国内の国際オープンラボの参画機関であるチュラロンコン大学、チェンマイ大学医学部および保健医療学部、カセサート大学、コンケン大学の研究者が集まりました。本学からは柏倉幾郎副学長、杉原かおり国際連携本部長、保健学研究科より中村敏也副研究科長の他、10名の若手教員が参加しました。セミナーでは、チュラロンコン大学のSupitcha Chanyotha教授が「タイにおける自然起源放射性物質(NORM)の調査概要」、床次眞司教授が「ICRPの新しいラドンの線量換算係数の解説」、柏倉幾郎教授が「放射線生物研究における最新情報」、細田正洋講師が「日本国民の自然放射線による被ばく線量の実態」のテーマでそれぞれ基調講演を行いました(写真2)。
 セミナーに先駆け、我々は日本学術振興会バンコク研究連絡センターを訪問し、山下邦明センター長と面会する機会を得ました(写真3)。山下センター長との面談では、日本学術振興会の外国人研究者招へい事業、論文博士取得希望者に対する支援事業や二国間交流事業等について詳細な説明をしていただきました。また、同センターには我が国の大学事務職員の方2名が研修のために派遣されており、同行した保健学研究科の事務職員2名とも有意義な意見交換を行いました。



写真1 チュラロンコン大学工学部との部局間協定締結式の様子


写真2 放射線科学研究に関するセミナーの様子


写真3 日本学術振興会バンコク研究連絡センター訪問の様子




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