平成30年9月25日に弘前大学創立50周年記念会館の会議室において、国際オープンラボ(IOL)のキックオフ会合を開催しました。現在、被ばく医療総合研究所と大学院保健学研究科では、第3期中期計画における国際コラボセンターの設置に向けて準備を進めています。この国際コラボセンターは、国際共同研究を推進するプラットフォーム的な研究部門と、アジア・アフリカ等を対象とした放射線科学分野に関する教育部門、教育研究を企画総括する企画運営部門で構成される予定です。その中で、IOLは研究部門の中にある1つで特定のテーマに焦点を当てた研究者集団で構成されます。今回は、既に共同研究を実施しており多くの成果を挙げている「自然放射線被ばく」を対象とした各国の研究者が集い、各プロジェクトの進捗状況とメンバー間での情報共有を行いました。今回の会議に出席したメンバーとプロジェクト(海外)は以下の通りです。
<海外>
1. ジェームス・マクローリン教授(アイルランド国立大学ダブリン校)IOLアドバイザー
2. ティボー・コバチ博士(ハンガリー・パンノニア大学放射化学及び放射生態学研究所・
所長)「NORM研究及び大気拡散モデルの開発」
3. 卓維海教授(中国・復旦大学)「ラドン・トロン調査及び被ばく線量評価に関する研究」
4. スピッチャ・チャニョータ教授(タイ・チュラロンコン大学)「タイ全土における自然
放射線量マッピング及びNORM調査」
5. サイドウ博士(カメルーン・国立地質・鉱山研究所)「鉱山周辺住民の被ばく線量評価」
6. エコ・プジャディ博士(インドネシア原子力庁)「高自然放射線地域における住民の被ばく
線量調査と生体影響評価」
7. ナロンチャイ・アトサバプロンポーン博士(タイ・チェンマイ大学)「肺がん多発地域に
おける環境放射線・放射能の調査」
8. マーガレット・チェゲ博士(ケニア・ケニヤッタ大学)「ケニアにおける環境放射線・
放射能調査」
<国内>
1. 真田哲也教授(北海道科学大学)
2. 赤田尚史博士(自然科学研究機構)
3. ミロソラフ・ヤニック博士(量子技術研究開発機構)