カザフスタン・アスタナ医科大学との国際共同研究に関する論文が2026年3月にEnvironments誌(Multidisciplinary Digital Publishing Institute (MDPI)社刊行)より出版され、Editor’s choiceに選出されました。これは、雑誌編集委員長が、直近3か月間に出版された論文の中から読者の関心を集め、環境科学分野において重要な論文を選ぶものです。出版された177編の中からEditor’s choiceとして10編が選出され、この度、本論文がその一つに選ばれました。
本国際共同研究には、保健学研究科の細田正洋教授(責任著者の一人。当研究所教授を兼任)と計測技術・物理線量評価部門の大森康孝准教授(グローバルWell-being総合研究所准教授を兼任)が参画しています。この研究では、ウラン鉱山跡地に隣接するサウマルコル村(北カザフスタン州)において、飲用に利用されている地下水の放射性物質濃度を調査しました。この村では屋内空気や飲用水がウラン系列元素(ラドン等)により汚染されていることが先行研究により確認されていましたが、トリウム系列元素についても国が設定する規制値を超える汚染があることが本研究により確認されました。これは、サウマルコル村での放射能汚染対策の必要性を改めて示すとともに、汚染の原因が多様で対策も複雑になることを示唆しています。
対象論文
Ibrayeva, D., Kairullova, M., Hosoda, M., Omori, Y., Kashkinbayev, Y., Ilbekova, K., Bagramova, A., Shokabayeva, A., & Bakhtin, M. (2026). Groundwater Radionuclide Contamination in the Saumalkol Settlement Located near Decommissioned Uranium Mining Sites. Environments, 13(3), 161.

本論文へのアクセス:https://www.mdpi.com/2076-3298/13/3/161
Editor’s choice:https://www.mdpi.com/journal/environments/editors_choice

