2026年2月12日、原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)は、2024年報告書の附属書Bとして “Evaluation of Public Exposure to Ionizing Radiation” を公表しました。本報告書は、加盟国へのアンケート調査結果に加え、2007年から2022年までに公表された学術論文等を厳格な基準のもとで網羅的に評価し、一般公衆に対する自然および人工放射線源からの年間実効線量を推定したものです。多くの研究者や行政機関等に引用される重要な報告書の一つとして位置付けられています。
今回は、UNSCEAR 2008年報告書以降の改訂にあたり、これまで自然放射線源からの年間実効線量の世界平均値とされてきた2.4 mSvが3.0 mSvへと変更されました。ただし、これは特定の放射線源に関連して世界的または地域的に公衆被ばくが実際に増加したことを示すものではありません。測定手法の改良やデータ入手可能性の向上を反映した結果であるとUNSCEARはまとめており、その点に留意する必要があります。
本報告書には、被ばく医療総合研究所がこれまでアジア、アフリカおよび欧州地域で実施してきた国際共同研究の成果が多数反映されており、23編の論文が引用されています。今後公表予定の電子附属資料には、より詳細なデータが掲載される見込みです。
被ばく医療総合研究所は、今後も国内外のニーズを踏まえ、先端的な研究を推進するとともに、放射線防護分野における国際拠点としての役割を果たすべく、貢献を継続してまいります。
UNSCEAR2024年報告書のウェブサイト
https://www.unscear.org/unscear/uploads/documents/unscear-reports/UNSCEAR_2024_Report_Vol.II.pdf
本研究所が関係する多くの論文がUNSCEAR 2024年報告書に引用されました
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