被ばく医療連携推進機構では、令和7年8月27~28日にかけて、第1回ESRによる放射線線量評価セミナーを北海道大学獣医学研究院・放射線実験施設及び同大化学反応創成研究拠点にて開催しました。
本セミナーでは、柏倉幾郎・被ばく医療連携推進機構長の本学被ばく医療活動の概要説明、被ばく医療総合研究所・三浦冨智教授による生物学的線量評価の説明のあと、稲波修・北海道大学名誉教授/弘前大学招聘教授からの電子スピン共鳴装置(以下「ESR」という。)の原理及び応用に関する講演がありました。
講演後の演習では、ESRによる測定を行うために、生体試料の作成、X線照射等を実施しました。実際のESR測定では、0 Gy、2.5 Gy、5 Gy、20Gyに分けて照射した生体試料をそれぞれスペクトル測定し、試料中の全スピン数を計測しました。今回のセミナーでは試料とした爪の採取法や個体差に起因する差が大きく、トリアージでの活用に向けた課題が明確となりました。







