カザフスタンで環境放射線調査と講演を行いました

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弘前大学・アスタナ医科大学共同研究チームメンバー
3:すべての人に健康と福祉を, 4:質の高い教育をみんなに

 計測技術・物理線量評価部門大森康孝准教授は、日本学術振興会の国際共同研究加速基金(海外連携研究)の助成(課題番号23KK0095)を受けて、カザフスタンの環境放射線調査やアスタナ医科大学と放射線測定に関する共同研究を行っています。2025年6月1日から11日まで、大学院保健学研究科細田正洋教授(国際連携・共同研究推進部門教授(兼任))とともにカザフスタンのSaumalkol村とセメイ市を訪問しました。
 Saumalkol村では、アスタナ医科大学とともに大地放射線や屋内・飲用水中ラドンの調査を行いました。この調査は、同村においてラドン被ばく線量が年間10 mSvを越えるという文献に基づき、詳細調査を計画するために実施されたものです。屋内ラドン濃度が、国際機関が勧告する参考レベルよりも数倍高く、また、水中ラドン濃度も持参した測定機器の検出上限値を超えたことから、ラドンを原因とする被ばくが相当程度高いことがうかがえました。訪問先のセメイ医科大学では、共同研究に関する議論や医科大学生に向けた講義を行い、細田教授から弘前大学と当研究所の活動に関する紹介、大森准教授からはカザフスタンで行っているプロジェクトの紹介をしました。セメイ医科大学の訪問ではAltay Dyussupov学長に迎えられ、学長からは今後の国際交流活性化への期待が寄せられました。

飲用水試料採取の様子

調査結果の検討

弘前大学・アスタナ医科大学共同研究チームメンバー

細田教授による弘前大学の紹介

大森准教授によるプロジェクトの紹介

セメイ医科大学学長との記念撮影

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