ウクライナ人研究者を受入れ、染色体異常解析研修を実施

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アンダーソン・ドノヴァン特任助教、オレナ・ブルドー博士、三浦富智教授

 

 リスク解析・生物線量評価部門の三浦富智教授とアンダーソン・ドノヴァン特任助教は、Institute for Nuclear Research of the National Academy of Sciences of Ukraine(KINR)所属のオレナ・ブルドー(Olena BURDO)博士を国際放射線防護研修プログラム研修生として受け入れ、野生動物の染色体異常解析に関する研修を実施しています。
 福島大学環境放射能研究所(IER)は、ウクライナ側研究機関と共同で地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)課題「チョルノービリ災害後の環境管理支援技術の確立」を実施してきましたが、ロシアによるウクライナ侵略が開始され、ウクライナ国内での研究環境が著しく悪化しました。そこで、研究を促進する技術や知識を教授することを目的とし、ブルドー博士を日本に招聘し研修機会を提供しました。被ばく医療総合研究所リスク解析・生物線量評価部門と、北海道科学大学薬学部中田章史准教授がIERの研修に協力機関として参加しています。
 リスク解析・生物線量評価部門では、ヒトや野生動物の染色体異常解析の経験が豊富ですので、研修をとおして染色体異常解析技術や知識を教授し、ブルドー博士の研究課題「チョルノービリ原子力発電所跡周辺に生息する野生ネズミの染色体異常解析」を支援しています。ブルドー博士にとって被ばく医療総合研究所での研修が実りあることを期待するとともに、再び平和な環境で研究活動を継続できることを願っています。

アンダーソン・ドノヴァン特任助教、オレナ・ブルドー博士、三浦富智教授

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