計測技術・物理線量評価部門は、広島大学、茨城県立医療大学、アスタナ医科大学、グミリョフ・ユーラシア国立大学と共同でカザフスタンにおける公衆のラドンによる被ばくを調べるプロジェクトを開始しました。カザフスタンは世界有数の資源大国であり、資源開発に伴う放射線被ばくの管理が今後重要となります。
当部門の大森康孝准教授が同国のアクス村を訪れ、当部門の床次眞司教授が開発したラドン測定器を家屋に設置しました。アクス村はウラン採掘場に隣接し、公衆のラドンによる被ばくが懸念される地域です。また、アスタナ医科大学の協力を得て、カザフスタンの首都であるヌルスルタンでも同様の調査を開始しました。この調査は1年にわたり行われます。このような長期にわたる調査は、カザフスタンでは初めての試みです。同国をはじめ資源開発にかかわる国々にとって重要な成果が得られることが期待されます。