昆虫採集をとおして生物多様性を考える体験型学習を実施しました

福島県浪江町支援活動

 リスク解析・生物線量評価部門の三浦富智教授とアンダーソン・ドノヴァン特任助教は、福島イノベーション・コースト構想推進機構が実施する「大学等の『復興知』を活用した人材育成基盤構築事業」に採択された「浪江町の復興をフォローアップする地域人材育成のための保健・環境・防災教育プログラム」の一環として、「生物多様性評価体験型学習プログラム」を実施しました。本プログラムは、浪江町の小中学生及び弘前大学の学生が一緒に浪江町内で昆虫採集を行い、昆虫をとおして環境と生物の関わり、生物多様性や自然環境の回復を学習することを目的としています。
 8月6日~7日、なみえ創成小学生1名(親子で参加)、なみえ創成小学校・中学校教員3名、弘前大学医学部保健学科4年生3名、同大学院保健学研究科大学院生2名がプログラムに参加しました。金ヶ森溜池周辺(棚塩地区)と大平山霊園周辺(請戸地区)で採集した昆虫を同定し、2地点の生物相を比較しました。豊かな自然に恵まれた浪江町では、東日本大震災に伴う原子力発電所事故により、子供たちが自然に触れ合う機会が制限されています。残念ながら今年度は参加者が少なかったのですが、子供たちが、自らの体験を通して故郷の自然環境や環境回復、町の再生について学習する機会を継続して提供したいと考えています。

 

 

採集した昆虫を同定している様子 実体顕微鏡で昆虫を拡大して観察している様子

 

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