放射線物理学部門による最新の国際標準化活動

放射線物理学部門による最新の国際標準化活動 新着情報

 5月29日から6月1日にかけてフランスのマルセイユにあるフランス規格協会(AFNOR)において,放射線物理学部門の床次眞司教授が国際標準化機構第85委員会第2分科会第17作業部会(ISO/TC85/SC2/WG17)の中間会議に出席してきました。同部会では,放射線防護分野における放射能測定の国際規格の策定を行っています。同教授はこれまでISO16641(パッシブ型固体飛跡検出器を用いたトロン濃度測定法)の策定を手掛け,同規格は3年間に及ぶ審議を経て2014年10月に正式に刊行されました。今回は,北海道科学大学保健医療学部診療放射線学科の真田哲也教授と共同で提案したISO20043(環境モニタリングのガイドライン)の策定のため,同会議において規格の概要説明を行いました。同会議において8月初旬までに作業ドラフトを完成させ,中旬には新規規格提案(New Work Item Proposal: NWIP)の投票が開始されることが決定されました。投票締め切り後,世界各国から寄せられたコメント及びそれに対する回答については,今年11月下旬に再びフランスのリヨンで開催される中間会議において審議する予定です。



今回の中間会議に出席したISO作業部会メンバー
の集合写真(フランス・イギリス・ドイツ・
スイス・スペイン・日本の6カ国が参加)

会議期間中の昼食時に堪能したフランス料理
の一例(焼いたアンコウの身のブイヤベース
ソースがけ)