本研究所 田副博文助教が海洋研究開発機構(JAMSTEC)の学術研究船新青丸を用いた福島原発周辺海域および西部北太平洋における海洋放射能調査に参加しました。乗船研究機関として日本原子力研究開発機構(1名)、JAMSTEC(2名)、東海大学(5名)、弘前大学(1名)、放射線医学総合研究所(1名)、ウッズホール海洋研究所(2名)、バルセロナ自治大学(1名)、沖縄科学技術大学院大学(1名)のほか観測支援員(1名、マリンワークジャパン)で構成された合計15名が参加し、海水・動物プランクトン・沈降粒子・堆積物・魚類など様々な試料を採取しました。
当初は10月7日(水)を出港日としていましたが、台風23号が日本列島近海を通過する影響により海上は時化る事が予想されたため、予定を繰り上げ10月6日に出港し、石巻湾にて待機することになりました。田副助教は台風通過後の9日午後に石巻港から作業艇により乗船し、その後は風もおさまったため福島沖の海域に向け移動を開始しました。福島原子力発電所から約1㎞の地点を含めた福島沖19観測点で放射性核種(主にCs-134、Cs-137、Sr-90)分析用の海水試料を採水しました。