計測技術・物理線量評価部門の床次眞司教授(被ばく医療総合研究所・所長)および大森康孝准教授、ならびに国際連携・共同研究推進部門の細田正洋教授(大学院保健学研究科・教授)は、11月2日にインドネシア共和国国家研究革新庁において開催された「放射線安全と放射線防護に関する日本とインドネシア共和国の2国間ワークショップ(Bilateral Workshop on Radiation Safety and Radiation Protection)」において講演をおこないました。
本ワークショップでは、放射線防護学が持続可能な開発目標(SDGs)に対して果たす役割が議論されました。床次教授はインドネシアにおける放射線被ばくの状況について、大森准教授は日本における国民線量とその評価方法について基調講演をおこないました。さらに、細田教授は、環境省の「放射線の健康影響に係る研究調査事業」で実施されている福島県浜通り地域を対象とした帰還住民の被ばく線量調査に関する一般講演をおこないました。また、床次教授は、戦略的基盤技術高度化支援事業の支援を受けて株式会社アドフューテック(東京都)と共同で開発しているポータブル環境放射線測定機器の紹介をおこないました。機器展示には多くの参加者が訪れ、開発中の測定機器に対する関心の高さがうかがえました。本ワークショップには、オンライン参加を含め4か国から300名を越える参加者があり、弊所の研究成果を多くの参加者と共有することができました。
床次眞司教授の講演 | 大森康孝准教授の講演 |
細田正洋教授の講演 | ワークショップ現地参加者との記念写真 |
床次眞司教授による現在開発中の測定機器の紹介 | 機器展示の様子 |